多様な溶接ニーズを掘り起こす『溶接お助けサイト』の開設で販路開拓
事業の現状と相談のきっかけ
● 西区九条地域で、ともに「てづくり工業組合」の活動をしている若手町工場後継者仲間の溝西鐵鋼・櫻井さんからの紹介で来訪。
● 小規模事業者持続化補助金にチャレンジするために事業計画書を作成したい。
ヒアリングによる課題の整理
● これまで、補助金に応募したり事業計画を作成したことはほとんどないが、取組み意欲・熱意は十分ある。
● これまでポスティングで近隣企業からの受注が主であったが、持続化補助金でやりたいことは、HPを立ち上げてもっと新規先への販路拡大を図りたいとのこと。
課題解決の提案・アドバイス
● 補助金に応募するための申請書や事業計画書の書き方のポイントについて次の点をアドバイス。
① 販路を消費者にまで広げず、業者の受注に絞る。
② 溶接を専門とする自社の強みを洗い出し、第三者に分かりやすく伝えるようにする。
③ 単に会社紹介のHPにとどまらず、発信したいコンテンツ(ノウハウ部分)をうまく盛り込む。
取組み内容と成果
● 自社の強みをじっくり見直し事業計画に盛り込んだことで、申請書のアピール力と独自性がアップし、無事採択につながった。
(テーマ:多種多彩な溶接ニーズを掘り起こす『溶接お助けサイト』の開設)
● この経験を踏まえて、自社の技術力をアピールし、大阪ものづくり優良企業賞にも応募。
「匠」ブランドに認定された。
● HPが完成したことで、
①近隣の業者への更なる認知・信用を獲得
②問合せによる広範囲からの新規顧客の獲得
③設計士や建築士など他業種からのアイアン製品の受注や協業
などが、少しずつ進んでいる。
● 将来的には、町工場の閉鎖的なイメージをカッコ良く魅せ、求人にも活かしたい。
事業者の声
アドバイスをもらい事業計画書を制作する中で自社の強みや同業他社に対する優位点など改めて考え直すきっかけになった。
実際に第三者に伝わるように文章や図表を構成していくことで、これからの進むべき方向も明確にすることができた。
相談に来たことで自社にとってのターニングポイントになったと言える。
お世話になりました。
コーディネーターより
柊谷さんは、小規模企業でありながら技術力と熱意のある若手経営者。
地元の仲間とも協業し今後が楽しみです。
担当:北口コーディネーター