blurorange(ブローレンヂ)

「男女の垣根」をなくす!「メンズサイズのかわいいお洋服」製造販売


事業の現状と相談のきっかけ

● 当初、トランスジェンダーのうちMTF(男性として生まれ性自認が女性)の人や、趣味として女装を楽しむ人向けの衣服の製造販売を始めたばかり。

ネットショップを立ち上げたが反応がない状況の中、相談に来られた。

● 大阪府よろず支援拠点へは、日本政策金融公庫主催「創業フォローアップセミナー」への参加がきっかけ。

ヒアリングによる課題の整理

● 現状のWEBサイトは、「誰のための洋服」を提供しているネットショップなのかがよくわからない。

● 中長期的に売上・利益を稼いでいく仕組みを、どのように構築したらよいかが明確になっていない。

課題解決の提案・アドバイス

● 対象顧客のインサイト(=本音・深層心理)を洗い出す。

具体的には「抱えている悩み・問題」「願望・理想の状態」「願望を持っているがそれが実現できないジレンマ・葛藤の様子」

● 顧客には種類(潜在客→見込客→新規客→固定客→ファン客)があり、その種類に応じて「打ち手」を実施する。(ランディングページ、クラウドファンディングなど)

取組み内容と成果

● 対象顧客の絞り込み、ランディングページの作成をしたものの、その後、「トランスジェンダーのためのブランド」ではなく、もっと広い視野でビジネスをやっていくことに考えが

至った。

● セクシャル・マイノリティーの人たちを解放するために、「男女の垣根」をなくすためのブランドづくりが当社の使命であることを強く認識し、独自の取組みを始めた。

これにより、テレビや新聞掲載など様々なメディアに取り上げられるようになった。

● クラウドファンディングは、当時抱えていた商品在庫を、出資者のリターンにするという発想で、「ひかえめガーリーカーディガン」商品化を実施した。

開始5日で目標金額を達成。

目標金額309%の資金を集めた。

結果として、新商品の製造が実現し、商品在庫の売上にも貢献、ブランドの認知度を高められた。

 

 

 

右写真:手の甲まで隠れる袖丈、メンズでもゆったり着られる肩幅と身幅のカーディガン


事業者の声

私はただの主婦で、経営の経験も知識もなく、わからないことだらけでした。

よろず支援拠点に相談させて頂き、一人で抱えていた不安が解けて行くのがわかりました。

有難うございました。

コーディネーターより

松村さんの事業に対する使命にたいへん共感しています。

事業者さんの気付きを引き出し、自立を支援することができて、とても嬉しく思います。

担当:嶋コーディネーター