電車内性犯罪を未然に防ぎ、公共交通の安全に寄与する缶バッジの開発販売
事業の現状と相談のきっかけ
● 活動継続のために、ボランティアではなく事業として取り組みを希望。
事業経験がないため経営サポートを得るために相談に訪れた。
● 商品の企画、製造、販売、営業経験が全くない。
ビジネスとして、完全にゼロからのスタートだった。
● 特に販路開拓知識は皆無。
営業に関して苦手意識が強い。
● 会社形態についても決めかねており、相談を希望。
ヒアリングによる課題の整理
● クラウドファンディングとクラウドソーシングを活用し、製品(缶バッジ)は完成。
● 多数メディアに取り上げられ、見込み需要も判明。ターゲットも絞り込めている。
● しかし、販路開拓に向けての根本的な方法が分からない。
営業経験者がおらず、企画に頼りすぎの傾向がある。
● 一人で活動しているため、自分の行動が、事業拡大に向けてベクトルが合っているのか判断がつかない。
課題解決の提案・アドバイス
● 相談者は本業がライターで、プレスリリースを活用してマス媒体のアプローチを推進する。
● 販路獲得として、商工会議所主催のマッチングイベントへの参加を促す。
持参するチラシ作成のアドバイスをする。
● コンビニエンスストアにターゲットを絞り、直接バイヤーへ自社紹介状を送付する。
● 様々な販路候補の行動進捗を毎月確認し、現状と今後の対応、方向性を再検討する。
取組み内容と成果
● 2017年は、大手SMのイオン、イトーヨーカ堂での売場展開が実現した。その実績があり、商談会で南海電鉄系列のコンビニ「アンスリー」と商談が成立。
目標としていた「駅ナカコンビニ」への進出を叶えた。
● コンテスト運営会社「JDN」の全面協力を得て、痴漢抑止バッジデザインコンテストの応募数が、2016年79作品から1338 作品に大幅増。
参加校も257校(ニューヨーク・ソウル含む)と増えた。
● JDNの親会社丹青社のご紹介で、小田急商事と商談が成立。9月に小田急系列のコンビニで20店舗で販売開始。商社さんが、相模電鉄にも販路を拡大。関東で店舗販売がスタートした。
● 女子カルチャーの発信拠点、原宿・竹下通りで飛び込み営業をし、商談成立。クリスマス前に納品。
● 他、商談中の企業3社、商社からの問い合わせが2件
● ソーシャルビジネスプランコンペにて、「大阪市モデル事業サポート賞」授賞
事業者の声
上記のような結果を出せたのは、よろず支援で継続的なサポートを受けたおかげです。
次にやるべきことが明確になり、相談に伺う日をマイルストーンとして、日々のモチベーションを維持できました。
コーディネーターより
昨年から支援させて頂き、すっかり営業活動にも慣れ、日々の行動には目を見張るものがあります。
いよいよ次年度は大きく飛躍する年になると期待しております。
担当:森コーディネーター