山下不動産事務所

過去の業務経験・スキルを活かして不動産業でシニア創業


事業の現状と相談のきっかけ

●創業して1年半程経過したが、事業をどのように進めたらよいか、暗中模索で不安に思う面が多かった。
●不動産業に関する経験・ノウハウ・知識は豊富にあるもののどのように活かしたらよいか、わからない面もあった。
●上記の中、無料で経営相談にのってくれるよろず支援拠点の存在を知り、予約・訪問し、相談を受けた。(最初の相談は9月中旬)

ヒアリングによる課題の整理

●30数年の不動産会社での勤務経験があり、営業経験が豊富で、スキルやノウハウ・知識面でも豊富である。
●また管理職も経験しており、人を見る目も培われている。
●営業が好きなため、定年前にリタイアして創業した。
●しかし、創業計画等を作成していないため、事業の見通しが不透明で、不安に感じる面が多い。また自分の経験・スキル等をどう活かしていいかよくわからない。

課題解決の提案・アドバイス

●効果的な営業推進に向けて自分の強みを棚卸して見直し、うまく活用する。
●SWOT分析を活用して、自分の強み・弱み・機会・脅威を把握する。
●マーケティング手法(ターゲット顧客設定とそれに連動したサービス内容と価格・PR等設定)を紹介、活用を促す。
●上記を踏まえて、数値計画を立案することで、事業計画作成につながり、今後の見通しが見えてくる。

取組み内容と成果

●相談内容を踏まえ1カ月強かけて自分なりの事業計画書を作成
・経営目標の設定
・本年度営業収入(予定)と営業分析
・事業の目的及び今後の方針
・営業方針&営業計画
・SWOT分析と今後の取組内容立案等
●12月に今年度の反省と次年度計画の立案
・今年度の取組内容と成果・反省点
・次年度の対策立案
・平成29年度の契約目標(仲介・紹介件数、仲介業務以外の業務、売上金額)設定(前年度の3倍強) 等
●今後の方針
1.今までやってきた不動産知識を生かし、仕事を通して人の役に立ちたい
2.顧客満足度を上げ、信頼されることにより、自分のファンを増やし紹介による数字を増やす
3.経費を掛けず黒字経営に徹し、生涯現役を目指す
4.的を絞り人の真似をせず、顧客ニーズをつかみ挑戦し続ける
5.スピードは結果に通じる

事業者の声

よろず支援拠点の先生方に毎月報告することにより、サラリーマン時代の営業幹部会のような毎月一回の月次営業報告会の時で、営業内容を指摘されているような気がしてとても励みになります。

コーディネーターより

模範的なシニア創業事例である。

事業計画の作成を通じて、過去の業務経験で培ってきたスキル・ノウハウ・知識を活かし、成果につなげています。

担当:福地コーディネーター