西川製帽株式会社

次期経営者として新規事業の市場開拓にもチャレンジ


事業内容

紳士/婦人帽子の製造・卸・小売

令和3年度支援事例

事業の現状と相談のきっかけ
  • 120年前より、手仕事と天然素材にこだわった帽子の製造販売を手掛けている。
  • インターネットショップと実店舗「文二郎帽子店」では、自社ブランドを展開し、お客様のサイズに合った帽子を一から受注生産する。
  • 近年、紳士帽子の市場・需要が縮小しており、新たな活路を見出したいと検討していた。
ヒアリングによる課題の整理
  • 紳士帽子は主に60歳以上の男性が奥様同伴で来店するということで、50代のマダム向けの婦人帽子の新商品開発・販売を進めていくことの相談であった。
  • 既存事業と新規事業の売上向上を目指し、①紳士帽子の販売促進、②婦人帽子の市場開拓という二本立てで現状分析と課題整理を行った。
課題解決の提案・アドバイス
  • 販売促進・市場開拓を行うに際して、まずは、当たり前と思っている「自社の独自性」「商品の強み」をしっかりと言語化することをアドバイスした。
  • 相談者が次期経営者であったことから、課題解決においては、会社の将来を見据えて事業計画を策定していく必要性もアドバイスした。
取り組み内容と成果
  • 紳士帽子の販売促進の新規取り組みとしては、新規客獲得のために、富裕層地域にダイレクトメールを送った。
  • 婦人帽子の販路拡大としては、クラウドファンディングを活用。メーカーならではの、豊富な型とサイズ展開をウリにして、SNSなどの情報発信を強化して取り組んだ。
  • その後、新型コロナウイルス感染症の拡大により、問屋経由や催事の売上が前年比50%減になるという厳しい現状に直面。しかしながら、婦人帽子のクラウドファンディングは目標の2倍以上の支援金が集まり、新ブランドの認知拡大に貢献した。

事業者の声

小規模事業者持続化補助金の事業計画作成は、次期経営者としての自信に繋がりました。今後も迷いが生じた際には、相談をして常に前進していきたいと思います。

コーディネーターより

将来、5代目の経営者になる西川綾さんは、思い入れ・行動力がある素敵な女性。これからも益々のご発展をお祈りしています。

担当:嶋コーディネーター