株式会社ノボル電機

拡声装置業界でのニッチャーとして独自路線を追求する


事業内容

業務用拡声音響装置の製造・販売

令和4年度支援事例

事業の現状と相談のきっかけ
  • 創業来、自社ブランド自社工場で、拡声装置の製造販売を行ってきた。
  • 市場の衰退とコロナの影響が重なり、売上が低迷。その打開策として、新製品の投入やBtoC参入などを試みながら新分野への挑戦を模索している。
  • 第三者的な目で環境を分析するとともに、営業戦略の具体的な展開方法等についてアドバイスを求めるために、伴走支援を依頼した。
ヒアリングによる課題の整理
  • 組織のコミュニケーションが不足しており、風通しが悪くなっている。また、チャレンジする風土になっていない。
  • 営業部としての動きに一貫性がなく、各営業マンがバラバラに動いている。また、営業会議や報告書が形だけになっている。
  • 本来は会社の強みとなるべく開発において、若手のスキルが不足しており、モチベーションが上がらない。
課題解決の提案・アドバイス
  • 部長任せにせず、社長がもっと前面に出て、社員と一緒になって、会社を変えていくこと。
  • 営業については、何のための営業なのか、もう一度ミッションから再確認すること。また、今の営業方法のどこが悪いかを検証し、見直すこと。
  • 開発の進め方、管理の仕方を見直すとともに、若手のスキル向上のための具体策を検討すること。
取り組み内容と成果
  • 社長が打ち出された経営戦略等について、多角的に環境分析を行い、戦略の根拠の明確化を図った。外部環境からの方向性については妥当なものであるが、内部環境からの課題の捉え方については不十分であることを明らかにした。
  • 社長が社員と一丸となって改革する姿勢を示し、なおかつ、会社にとっての喫緊の課題である営業力を強化するために、社長も自ら営業に関わり、営業部長と一緒になって、営業部を引っ張っていくような体制づくりを行った。これにより、これまでの営業活動のやり方を抜本的に見直し、早急に売上向上の機運を作り出していく。
  • 営業力が高まり、売上向上の機運ができてきたら、その波及効果で、開発部や製造部も改革を断行する。部署内でのコミュニケーションを活発化するとともに、意識やスキルを高め、チャレンジする組織を目指す。
事業者の声

事業承継から4年が経過し自社の戦略が独りよがりでないか不安がありました。伴走支援の面談を通じて、戦略に自信を持て、課題が整理できたので、次の一手が明確になりました。

 

コーディネーターより

長くモノづくりをされてきた伝統ある会社です。これまでの蓄積と新しいやり方を上手く融合し、これからの時代に合った新ノボル電機をつくってください。

担当:楢崎コーディネーター(伴走支援)