李鍼灸院

治療技術・知識の見える化で高付加価値の商品開発へ 


事業内容

鍼灸治療院

令和4年度支援事例

事業の現状と相談のきっかけ
  • 大阪市北区、天満宮の近くで2000年に開業。ていねいな対応と高い技術で、近隣のリピート顧客を持っている。
  • 一定数の固定客はいるが、さらなる売上拡大をめざして、新規顧客の獲得や施術単価の向上のために、どのような対策が必要か相談に来所。
ヒアリングによる課題の整理
  • ヒアリングを重ねるうちに、さまざまな知識や経験、多数の症例から導き出される治療技術の高さが、見える化・言葉化されておらず、メニューやプロモーションにまだ反映されていないことがわかってきた。
  • コロナ禍により高齢者中心に来店が激減し、いままでの対面施術以外での売上獲得の策を模索した。
課題解決の提案・アドバイス
  • 対応できるさまざまな症例などに対し、どのような治療が提供できるか、必要としているターゲットはどのような層なのかを整理。
  • 技術や治療の方向性を再認識し、当院の得意とする治療や特色について洗い出しを行う。
  • 適正価格での施術を行うため、市場・競合調査を実施、価格の再設定を検討
取り組み内容と成果
  • 多岐にわたる治療を、それぞれのターゲットを分類し、施術内容を絞って、顧客に伝わりやすい形でメニュー化した。その過程で、技術の特長や強み、また提供したい治療が明確になった。
  • 周辺の鍼灸院の価格調査や、鍼メーカーの営業からの情報収集によりマーケティングが実施でき、当院の立ち位置や価格の再設定の検討が進んだ。
  • トレンドの施術なども取り入れ、イベントなどを企画することで、既存顧客の単価向上・新規顧客獲得につながった。
  • 相談者様ご自身が、過去長年にわたって関わってきた患者対応から、精神面でのケアの重要性を認識したことにより、大学院に進学された。より専門的な知識を習得されていることで、治療内容がより高度に、特化したものとできる。そういった知識・技術・経験を付加価値の高いサービスとして商品化し、提供できる素地が整った。
事業者の声

よろず支援では特に、計画を立てたり、振り返る作業をコーディネーターと定期的に行なえたことが、大変自分の成長につながっている実感があります。

 

コーディネーターより

高い技術をお持ちで、知識もたゆまず習得されている点には逆に勉強させて頂いてます。ご提案を次回にはしっかりと形にしてきて下さりとてもやりがいになっています。

 

担当:村山 コーディネーター