藤本産業株式会社

地域密着の強みを活かして「福祉用具貸与販売事業」に新規進出!


事業の現状と相談のきっかけ

●創業以来、ガス・リフォーム・住宅設備の保守管理サービス等を幅広く行っている。安全第一かつきめ細やかなお客様対応により、地元に愛される企業として順調に成長してきた。特に高齢者世帯とは厚い信頼関係を構築している。
●しかし、主力であるLPガス事業の将来性に不安を感じ、今のうちに新規事業の柱を育てたいと考え、当拠点に相談に来られた。

ヒアリングによる課題の整理

●既存事業のメイン顧客層である高齢者向けの新サービスを検討していたが、認知症予防、見守り、仕事斡旋、学習支援等、アイデアが拡散して絞り込めていない状態であった。
●未知の分野への進出となるため、既存事業とのシナジー効果を検証したうえで、社内での意思統一を図り、推進体制を構築する必要があった。

課題解決の提案・アドバイス

●改めて自社の強みを確認し、事業アイデアを「したいこと・できること・求められていること」の切り口で整理するよう提案。
●高齢者ビジネスを行っている既存の事業者や施設等への直接ヒアリングや見学により、実態把握を行うよう提案。
●ニーズ調査と社内の一体感醸成を兼ねて、他の社員を巻き込んで既存顧客へのアンケートを行うよう提案。

取組み内容と成果

●社員みんなで、高齢者ビジネスの実状や既存顧客のニーズを調査しつつ、「うちだからこそできること」を模索。その結果、自社の使命・目的である「笑顔溢れる生活づくり」を実践し、「地域の高齢者世帯との信頼関係」という強みを活かせる事業として、「福祉用具貸与・販売事業」を発案した。
●よろず塾「付加価値を高めるビジネスを創る!」に参加。ワークショップで「ぼんやりアイデアを見える化」し、事業計画を作成した。これによって社内を説得し、スピーディに着手できた。
●お客様に笑顔で過ごして頂ける様に…との思いを込め、新サービスを「フォセット(「えくぼ」の意)」と命名し、ロゴを作成。11月には地元イベント「2016フジモト秋の感謝祭」を開催し、新サービスをアピールした。また、業界内で画期的な取組みとして、メディア等でも紹介された。
●社員も非常に前向きで、10名が福祉住環境コーディネーターの資格を取得。社内一丸となって、今まさに本格稼働を始めたところである。


事業者の声

お陰様で、新たな販路開拓への第一歩を踏み出せました。
これからこの事業を自社の強みを活かしながら独自性を高め、社員さんと一丸となって地域で選ばれ続ける会社へと成長して参ります!

コーディネーターより

次世代を担う立場の相談者岡本さんは非常に意欲的で様々な勉強会や実地調査等にも熱心に足を運び、新規事業の骨格を作ってこられました。

今後の展開が楽しみです!

担当:谷村コーディネーター